映画鑑賞メモ

ネタバレを含んでいますのでご注意ください

ポール・ウォーカーの足跡: ワイルド・スピードシリーズ Vol. 8 - Furiosu 7

・ヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカー

 ポール・ウォーカーはインタビューでヴィン・ディーゼルとの間に生まれたケミストリーについて質問され、こう答えている。「ぼくらの間にはまったくケミストリーがないことがケミストリーになっているのかもね」と。

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 2歳の時がらショービジネスに身をおき、なりゆきで俳優になったポール・ウォーカーにとってハリウッドで映画スターになるという強い決意で邁進してきたヴィン・ディーゼルは真逆の存在だった。ポール・ウォーカーは西海岸育ち。ヴィン・ディーゼルは東海岸育ち。考え方もなにもかも共通点はまるでない。

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 それでも「ヴィンの心根がすこく好きなんだ。まったく違う環境で育ってそれまで生きてきたけれど、一番最初の”ワイルド・スピード (The Fast and Furious)”で二人ともほぼ同時にプロとしてこの業界でやっていけるようになったせいか、ぼくはヴィンが何を考えてどう感じているかよくわかるし、ヴィンもそんな感じでぼくのことがよくわかるみたいなんだ」とポールは話している。

・11月30日15時30分

「ワイルド・スピード SKY MISSION (Furious 7)」」の撮影がクランクアップする前にポール・ウォーカーはこの世界から突然旅立った。2013年11月30日 15時30分。 チャリティーに出席した後のことだ。家から出かける前、ポールは娘さんに戻ったらクリスマスツリーを一緒に飾ろうと話していたらしい。チャリティに遅刻しそうなことに気がつき慌ただしく家をでていった。チャリティが終わり、「すぐにもどるよ」と言って友人でプロレーサーのロジャー・ロダスが運転するポルシェ・カレラ GTに乗り、そのまま帰らぬ人となった。

 ・タイリース・ギブソンとポール・ウォーカー

 精神的に打ちのめされ、「この映画を売り込むためのプロモート活動やインタビューこれ以上続けられるような状態ではなかった」と共演者のタイリース・ギブソンが「Furious 7」のインタビューで話している。

  再び映画を続行させる気持ちになれたのはポール・ウォーカーの家族がポールはそれを望むと思うからと映画が完成できるよう協力すると言ってくれたことだそうだ。

 さらにポールの弟のコーディとケイレブが毎日撮影現場に来てくれるつもりだとわかった時、気持ちが膨らんだという。

 「ポールの実の弟達が俺たちといてくれると言ったんだ。そのことが気持ちを全部を変えてくれた」とギブソンは振り返る。

 タイリース・ギブソンとウォーカー兄弟は今も変わらずとても仲がいい。かつて「ワイルド・スピード X2 ( 2 Fast 2 Furious)」のインタビューでタイリースはポール・ウォーカーとは兄弟のような仲だったと語っていた。その絆は今も変わることはない。

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・ワイルド・スピードシリーズとは? 

 「ワイルド・スピードシリーズ」は車至上主義のカー・アクションムービーからはじまって徐々にド派手なアクション・ムービーに姿を変えてきた。

 一見お金を稼げるという理由だけでただシリーズを重ねてきている映画に見えなくもない。実のところ私も思っていた。

 最初に断ったように私は車愛と知識が欠けているため”車好き”を引きつけてやまなかった側面の変遷についてはよくわからない。

 ただ、いつ立ち消えても不思議ではなかったシリーズであったことも確かだ。

 続けることを前提で契約を結んでいたわけでもなかったにもかわらず、同じメンツがなんだかんだ言いながらも集まってくる。そこが作品とクロスオーバーして、キャストやキャラクターの間に見える友情や絆が嬉しくて破天荒で荒唐無稽なこのシリーズをついつい見続けたいと思ってしまうのかもしれない。

 

 9作目の監督がジャスティン・リン監督であると知ってとても嬉しい。先日ヴィン・ディーゼルが撮影が終了したとインスタに写真をあげていた。

 10作目はヴィン・ディーゼルとしてはできることならロブ・コーエン監督に頼みたいと思っていたかもしれない。1作目の監督にシーズンファイナルとなる10作目を撮ってもらうことでワイルド・スピードシリーズ/ドミニク・トレットーの物語、そしてドミニク・トレットーとブライアン・コナーの物語を綺麗に閉じることができるという思いがあったのではないかと思う。

  どんな形であれヴィン・ディーゼルは最後までやりとげるだろう。この作品はポール・ウォーカーと出会った作品であり、ポール・ウォーカーと共に作り上げてきた世界なのだから。ポール・ウォーカーが誇りに思ってくれる、きっと笑ってくれる作品に仕上げたいと一番願っているのがヴィン・ディーゼルだろうから。

 

  最後はレティ役のミシェル・ロドリゲスの二人の関係を的確に語ったコメントで締めくくろうと思う。

 ミシェル・ロドリゲスがこのシリーズに出演することになったのは彼女が出演したインディ映画をみたヴィン・ディーゼルがオファーしたことがきっかけだったそうだ。

 例えば脚本家と意見が食い違った時など仕事現場で何かあった時、唯一どんな時でも味方をしてくれるのはヴィン・ディーゼルで、彼女がヴィン・ディーゼルに寄せる信頼は絶対的なものだそうだ。

 そして彼女曰く、ヴィン・ディーゼルにとってはそれがポール・ウォーカーだったという。

”My only backup is Vin. Vin’s only backup is Paul.

- Michelle Rodriguez”

 

 作品の感想

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  ポール・ウォーカーの他の出演作品もこれからゆっくり攻略していくつもりだ。まだ未見作品だらけなので映画の中でこれからどんなポール・ウォーカーに会うことができるのかとても楽しみである。