映画鑑賞メモ

ネタバレを含んでいますのでご注意ください

ポール・ウォーカーの足跡: ワイルド・スピードシリーズ Vol. 5 - Fast and Furious

・今更続編?そんなの今更見たい人いるの?

  ポール・ウォーカーが4作目を最初に打診された時は1作目からすでに9年も経っていたことから今更感しかなく断った。1作目からワイルド・スピードシリーズに関わっておりポールとは親交の深かったプロデューサーのニール・モリッツが説得にかかってもポールを頷かせることができなかった。

 このポール・ウォーカーに出演を承諾させることができたのが、ヴィン・ディーゼルだった。

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 4作目を作ることになった時ヴィン・ディーゼルとスタジオがいろいろ話し合った結果、ポール・ウォーカー抜きでは4作目はできないと同意。スタジオ、エージェント、そしてヴィン・ディーゼルがそれぞれポールにアプローチしてきたそうだ。

 全員の話を聞いたけれどもやはり一番説得力があったのはヴィン・ディーゼルだったとポールは話している。

 「ヴィンがこの役をすごくやりたがっているのはすごくわかった。そのために時間をかけて努力してきたこともわかったし、1作目の本当の続編を作りたいっていう思いも納得できたから」と出演を承諾した理由をポールは話している。

 さらに「僕も少し成長したからそういう持ちシリーズがあるということがどれだけ恵まれたことかってわかる。それに脚本組合のストライキでいま周りで仕事にあぶれて困窮している知り合いがいっぱいいる中でこういう話があるというのは本当に恵まれていることだって思うから」とも語っている。

 シリーズから離れた後の経験で業界で仕事を続けていけることがいかに大変なことなのかを学んだようだ。

・ジャスティン・リン監督との出会い

  ワイルド・スピード MAX (Fast & Furious)」のプロダクションがスタートし、その初日に監督ジャスティン・リンとポール・ウォーカーははじめて顔を合わす。「ジャスティンは絶対お前が好きなタイプ。会ったらすぐわかるって皆からこぞって言われていたけれど本当にそうだった」とポール・ウォーカー。一時間半ほどジャスティンの様子を観察していて彼の映画にかける情熱や倫理感、その人柄がわかってくると皆から言われた通り大好きになったそうだ。

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 ジャスティン・リン監督も初めの出会いについてインタビューで語っている。まずポールに追跡シーンの説明をしたそうだ。「話をきいて「いいね」と笑ってくれたのがはじまり。スーツと革靴で犯人を追いかけて走ったり塀を登ったり飛び降りたりするシーンの撮影は三日間ノンストップで続いたそうだ。革靴で全力疾走したり壁を飛び越えたり「疲労はピークに達していたと思うけれどポールは嫌な顔をせずにずっと走り続けてくれたんだ。このシーンが全体のトーンを決めるのにぼくにとってどれだけ重要かってことを完璧に理解してくれていたから。ぼくはポールという同志を得たんだ」と。

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さらに「自分自身は車にめちゃくちゃ詳しいというわけではないので、映画で使う車のこととか全部ポールに相談したんだ。キャラクターを表すような車が欲しいとか、このシーンではこういう雰囲気が出したいのだけどどういう車がいいかとかポールも熱心に話をきいてくれて。その時からいつでも車が絡むシーンについて困ったり迷ったりしたらポールに相談したし、映画に登場させる車を選ぶ時も一緒にきてもらった」とインタビューで話している。

・ブライアンのことは殺してくださいとお願いしたらしい

 とりあえず4作目に戻ったものの後のことはまだ決めていなかったポール。

 ヴィン・ディーゼルがさらにシリーズを進めたがっているのを察知してジャスティン監督に「ブライアンのこと殺してよー」と頼んで「それはありえない」と一蹴されてしまったこともあるとか。

・一段と強くなった二人の絆

 ちなみに4作目の撮影中にポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼルの絆をさらに強固にした出来事が起こっている。ヴィン・ディーゼルにははじめての娘が誕生しようとしていたのだ。

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 車でのシーンを撮影中のことだ。同じ車のなかで二人でいる時に陣痛がはじまったとの知らせがはいる。その時、ヴィン・ディーゼルが出産に立ち会おうかどうか決めかねていることを知ったポール・ウォーカー。どうやらヴィン・ディーゼルは出産シーンを目の当たりにしたら一生のトラウマになるかもしれないと不安がっていたらしい。それを知ったポールは自分の経験から「出産シーンはそれこそ見た目”エイリアン”かって感じだけど、でも赤ちゃんが出てきた時にはもうそんなことどうでもよくなるから絶対立ち会うべきだって」とアドバイス。

 ヴィン・ディーゼルは病院に向かうべく車から降りるがすぐに戻ってきて「お前の話がきけて本当によかった。お前とこの話ができて本当によかった」とお礼を言ったそうだ。

 とは言うもののポールは「正直その時はヴィンがどのくらい本気で言ってるのかなんて全然わからなかった。その会話がどのくらいヴィンにとって意味があったかなんてことも。でもそしたらヴィンのお母さんに”分娩室に入る勇気がでたのはあなたが言ってくれたおかげだって話してた”って言われて」驚いたという。

 「ヴィンってめったに人に心を開くタイプじゃないから。ポーカープレイヤーで自分の手の内を絶対人にみせないってことはぼくもよく知っていたから...」それだけに他人に対してもめったに心を開くことはないヴィン・ディーゼルが自分については随分と懐の奥までいれてくれているんだとはじめて実感し「すごく特別な感じがして嬉しかった」と2011年のインタビューで話している。

 

作品の感想

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