映画鑑賞メモ

ネタバレを含んでいますのでご注意ください

ダークナイト ライジング (The Dark Knight Rises)

バットマンはとんでもなくカッコよかった! 

 

 

バットマンをカッコいいと心から思いましたともさ。

ブルース・ウエインお坊ちゃんのことも。

いやホントに。

 

- A hero can be anyone. Even a man doing something as simple and reassuring......as putting a coat around a young boy's shoulders to let him know......the world hadn't ended.

 

 このシーンにやられた。

 なんだよブルース。

 なんだよバットマン。

 

 ブルースの原動力は”怒り”。

 この世の”理不尽”に対するどうしようもない”怒り”。

 だからバットマンはブルースの”怒り”が具現化したものだと思っていた。

 でも本当はブルースがバットマンになることでやりたかったことっていうのは”バットマンがいるから大丈夫” そう思えることで束の間でもいい安心することができたら、そう思うことで生きることを諦めないでいられるなら、暗闇の中で、もう一歩だけでも前に踏み出す勇気になれればいい、そういうことだった。

 ブルースがバットマンでゴッサムシティにもたらしたかったのは、そういうささやかな希望。そのささやかな希望の持つ力の大きさを誰よりもよく知っていたから。 人を凌駕するタッ等的な強さを身につけてもそのことを忘れないでいたから。

 考えてみればこれはすごいことだ。ブルースはありとあらゆる力を手にしている。 その気になれば簡単にゴッサムシティを滅ぼせも跪かせることもできる他を凌駕する財力と技術力。さらには太古より堕落した街に制裁を加えてきたラズ・アル・グールに見込まれ鍛えられている。この世界の解釈でいけば圧倒的な破壊の力もブルースは手にしている。

 そういった強大な力を持っているにもかかわらず、ブルースがこの世で一番力のあるものとして信じていたのが人々の胸にやどるささやかな”希望”だということというのがすごい。

 誰も脱獄できない穴倉に落とされたブルース。空が常に見えていることが最高の苦痛となるとベイル。ブルースが手放さない"希望に対する信念”を砕こうとしたけれど、できなかった。

 ブルースが、バットマンが爆弾を海に運ぶときめたとき、怖くなかったはずはない。それでもこの状況でも誰かを助けようと命がけでがんばっている誰かがいる。そのことにささやかな希望を感じ、勇気を得て希望を力にかえて、バットマンは飛んだ。

  バットマンの原動力が怒りでなく希望となったとき、ブルースは”怒り”に打ち勝ったのだと思う。 怒りや恐怖を凌駕する”わずかな希望”が持つパワーに対する信念。

 この瞬間バットマンはジョーカーもラズ・アル・グールも打ち負かした。

 究極に追い詰められたとき、人はなにも暗黒に走るだけではない。

 どんなときにも光に向かって走るものもいる。

 確実にいる。

 

 ああなんかもうとんでもなくかっこいいよバットマン!

 

"l see a beautiful city......and a brilliant people......rising from this abyss. l see the lives for which l lay down my life......peaceful......useful, prosperous and happy. l see that l hold a sanctuary in their hearts......and in the hearts of their descendants......generations hence. lt is a far, far better thing that l do......than l have ever done. lt is a far, far better rest that l go to......than l have ever known."

  アルフレッドが出て行ったときはビックリして、どこかのタイミングでブルースを助けに戻ってくるんじゃないかと終始ハラハラしたけれど、それはなかった。

 アルフレッドは自分が出て行ったことを後悔して泣いてたけれど、でもブルースが力に溺れずにすんだのはやっぱりアルフレッドの存在が大きかったんだと思う。

 あんだけ世話になったアルフレッドと喧嘩したまま死ぬわけにはいかないじゃん!

 今度こそ"バットマン”に区切りをつけたブルース・ウェイン坊ちゃん。アルフレッド孝行をするときがきたぞー。

 街を救ったという"名声”なんかもちろんいらない。あっさり捨てていけるもの。

 そこもブルースのかっこいいところ。

- You know what you said about structures becoming shackles? You were right, and l can't take it.

  このロビン誕生譚もかっこいいと思った。なぜ法のもとでは正義を貫くのが難しいのか。そういったジレンマに対しても一つの答えを出せていたと思う。

 バットマンのレガシーはロビンへと受け継がれていく。

 

  映画の締めくくり方も本当にすごくかっこよくて、エンディングながめながら久しぶりに至福感にひたっていた。

 この感覚味わいたくって、やっぱり映画を見ちゃうんだよ。

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 87%

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