映画鑑賞メモ

ネタバレを含んでいますのでご注意ください

海賊じいちゃんの贈りもの (What We Did on Our Holiday)

とても好きな映画だ。

 大上段に構えることなく人生や死について優しく、そしてそっとさりげなく何も怖がることはないんだよと耳に囁きかけポンと肩を叩き励ましてくれるような、これはそんな映画だと思う。

 

 ダグはアニーと3人の子供達と一緒に父親の75歳の誕生日を祝うためにスコットランドに向かおうとしていた。ダグの父親は癌を患っていて余命幾ばくもない、おそらくこれが最後の誕生日だ。父親に余計な心配をかけたくなくてダニーはアニーと子供達にこの旅の間だけは仲の良い家族のふりをして、2人が既に別居中で離婚の調整に入っていることは秘密にして欲しいと頼む。しかし9歳の長女ロッテは自分達に嘘をつかせようとしている両親にとても腹をたてていた。すぐ口喧嘩するところや離婚しようとしていることにも。なによりも自分たち子供に対して嘘ばかりつくことに腹をたてていた。今も旅行中は喧嘩をしないと約束したのに大声で怒鳴りあっている。もう騙されたくないロッテはこまめにメモをするようにした。いつどこで何があり誰が何を言ったかを。

 
 この3人の子供達がとても自然に厄介で小賢しくピュアに大人たちをこまらせる。ダグとアニーは離婚寸前だが全力で子供達を愛している。ダグとアニーも等身大の人間だ。どこか情けなく何か間違っていて、でも2人とも一所懸命。

 すべてがボタンを一つだけ掛け違ったような微妙さと間の悪さで進んでいき、そこがたまらなく面白く愛おしい。笑って笑って笑って少しほろ苦く、でもやっぱり最後は清々しい気持ちで笑顔になれる、ふとした時に見返したくなる映画だ

"The truth is, every human being on this planet is ridiculous in their own way. So we shouldn't judge, we shouldn't fight, because in the end... in the end, none of it matters. None of the stuff."

 私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 73%

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