映画鑑賞メモ

ネタバレを含んでいますのでご注意ください

アンノウン (Unknown)

ありがちだけど、 基本的に記憶喪失ネタは好物です。

アンノウン (字幕版)

アンノウン (字幕版)

 

 

 

 学会に参加するためにベルリンにやってきたマーティン・ハリス博士と妻のエリザベス。ところがホテルについた時点で空港にカバンを忘れていることに気づき、タクシーで急いで空港に向かうマーティン。しかし、途中でタクシーが事故にあい、4日間昏睡状態に。病院で意識を取り戻したマーティンはところどころ記憶に不明瞭なところがあるもののエリザベスのことが心配で急いで退院しホテルに戻る。しかし、パスポートを持っていないマーティンはホテル側に不審がられる。しかもエリザベスからも知らないと言われ、彼女の側には夫であるマーティン•ハリスもいた。彼は身元を保証する免許証もパスポートも所持しており、記憶が曖昧はマーティンは混乱する。


 導入は面白い。事故のち昏睡から目覚めた後、妻にも認識されず、他に自分の身元を名乗る男がいる。しかもどういうわけか命を狙われる。何かの陰謀に巻き込まれたのだとしても、奥さんからも認識されないという事態に見ているこちら側も主人公の目線を鵜呑みにしていいのかという疑念がうまれ、何が起こっているのか謎を追わずにはいられない。
 記憶喪失ネタはありがちだが料理人の腕さえ良ければ大概面白い。ありがちなだけにどう料理したのかという興味もくすぐられるからだ。
 で、この映画はどうだっかというと、判断するのが微妙に困るというのが正直なところだ。まるっきり面白くなかったわけではない。正体は主人公が答えに辿り着くよりもずっと手前で薄々見えてくるが、それでも十分ハラハラさせられるだけの緊張感はかろうじて保っている。主人公が自分の正体を知ってからも、事態を好転させられるのかそれなりにドキドキする。まぁ、多少(?)の粗は見逃せるというのは私がリーアム・ニーソンおいたんのファンだからというのが大きいのだろう。
 記憶喪失ものの定石の一つとしてあげられるのが、記憶を失ってすっかり自分は善人だと信じ込んでいた当人が実はとんでもなく悪人だった自分と向き合うことで産まれる葛藤と選択というドラマで、簡単に思いつくところで"ジェイソン•ボーン"がそれに当てはまるが、これもまさにそのパターンだ。
 パターンだか、そこに葛藤はない、というか薄い。ついでに贖罪の意識も薄い。薄いというか単に入れる時間がなかっただけなんだろうなと思うが、あの結末はいくらなんでもあっけらかんとし過ぎてはいないか。

 リーアム•ニーソンのファンなので彼演じる主人公にはもちろんピンチを無事に切り抜けて欲しく幸せになってほしいが、そんな渡りに船な感じで自由になっていいものなのか。堅気の世界でもあれだが、堅気じゃない世界の方でもそりゃないんじゃないかと、うっかり主人公の元チームメイトさんたちが気の毒になってきたり。そもそもそんな伝説になるような組織のベテラン工作員ならそんな大事なカバンを空港に置き忘れてくるなよー!!

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5

🍅:55%

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