映画鑑賞メモ

ネタバレを含んでいますのでご注意ください

ブレードランナー (Blade Runner)

 何度か見ているはずなのにストーリーがほっとんど思い出せない。それで今回また見たのだけれども、これを書いている今、もう記憶は曖昧な感じだ。

 

 

 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」が原作ということでレプリカントもアンドロイドだと思い込んでいたのだけれど、どうやらレプリカントはアンドロイドというよりはもっと有機なものらしい。

 短い寿命云々でクローンなのかとも思いかけたけれど、そういうことでもなくて、レプリカントというのはバイオエンジニアリングで作られた何かということらしい。

 人間より強靭で劣悪な環境でも生き延びることのできる強靭さを持つレプリカント。

 4年という寿命は宇宙の辺境で作業する用に作られたにしては短すぎないだろうか。レプリカントと共に作業している人間だって4年で機能停止でお別れしなくてはならないとなればハートブロークンだ。4年間も共に作業してれば間違いなく愛着も連帯感もわく。ましてや従順であるように設定されているのだとすれば尚更だろう。

 レプリカントというツールを作り出したからといって、全てのユーザーがレプリカントをスレイブ扱いするとは考えにくいが、さりとて、当然ひどい扱いをする人もいるであろうことは否定できない。

 とはいえ、人間のような姿をし、人間のように思考できる“何か”を人間が作ったとして、その“何か”が仮に自由意志を持っていなかったとしても乱暴に扱う人はいかがなものかというようなある程度の共通認識というかモラルが生まれそうな気がするのだが。

 

 レイチェルさんとデッカードさん。

 レプリカントと不良レプリカントを始末する刑事。2人が恋に落ちてしまう。デッカードさんが生粋の人間なのかレプリカントなのかも謎めくところ。

 デッカードさんが人間の場合、人間が本気で恋をしてしまえるほどの存在なのだから、レプリカントにも尊厳と権利が認められるべき...と少なくともデッカードさんやデッカードさんと同じようにレプリカントと恋に落ちた人達は思うだろうし、ムーブメントが起こりそうだ。

 デッカードさんがレプリカントの場合、レイチェルさんにもデッカードさんにも自由意志があるのだから、レプリカントをこれ以上無碍にあつかうことは非道の誹りを免れないのではないかと。

 お互い理解しあい、共存できる道を見つけられればいいが、恐れが勝れば不幸な闘争に発展するのは、これまでの人類が歩んできた歴史の傾向からしても自明の理だ。

 公開されたのが1982年。香港のような中華街のような日本語も散見できる未来都市の風景。よくSFの解説などで「ブレードランナーのような」とか「ブレードランナーを彷彿とさせる」というフレーズをごまんと見かけるが、公開された当時にこの映画のビジュアルが与えた衝撃は計り知れない...感じだったんだろうなぁと今となっては想像してみるぐらいしかできないが、CG無しであのヴィジュアルを作り上げたと思うとやっぱりすごい。

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 90%

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